【動画概要の要約】
- 参議院議員の浜田聡氏が、2023年3月10日深夜に収録した動画で、雑誌『文藝春秋』2023年4月号(以下「文春4月号」)に掲載された旧統一教会(世界平和統一家庭連合)関連団体トップ・梶正義(かじ・まさよし)氏へのインタビュー記事を紹介し、その内容を解説している。
- 文春4月号のインタビューでは、ジャーナリストの石戸諭氏が梶氏に取材。旧統一教会が安倍晋三元首相のビデオメッセージ(UPFイベント)出演をどう取り付けたか、元首相射殺事件との関わり、宗教法人解散請求の問題などについて詳しく語られている。
- 安倍元首相については、「母(安倍洋子氏)から旧統一教会に近づき過ぎるなと言われ、ある程度距離を置いていた」という話を含め、過去に有田芳生氏がブログで「安倍氏は旧統一教会と距離を取っていた」と記していた内容とも大きく矛盾しない、という浜田議員の見解が紹介される。
- インタビューの中で梶氏は、旧統一教会(政治部門:国際勝共連合)は鳩山由紀夫氏をはじめとする複数の政治家にアプローチしてきた経緯を明かしており、「実は安倍氏よりも鳩山氏とのほうが付き合いは深かった」という旨の発言も紹介されている。
- さらに、現在立憲民主党の代表代行である野田佳彦氏についても「かつて選挙区単位で応援していたが、今では旧統一教会を批判しており、応援していた信者たちは残念に思っているのではないか」という内容が文春4月号に記載されている。
- 浜田議員はこの点について「自民党だけでなく、旧民主党系の政治家にも同教団の支援があったのは事実であり、メディアは与党ばかり追及しているが、立憲民主党側の事実にも触れるべきではないか」という趣旨の意見を述べている。
- 浜田議員自身も、旧統一教会の関連イベント(国際勝共連合が開催する“反共”集会など)に何度か参加経験があることを明かし、国会の質問趣意書の作成時に教団関係者から情報提供を受けるなど、「政策面(反共産主義など)では一定の協力関係がある」と語っている。
- 浜田議員が最も問題視している点の一つは、旧統一教会信者が「拉致監禁」と呼ぶ違法な脱会強要の問題であり、それに関わる“脱会屋”と立憲民主党系議員との近しい関係を指摘している。自らも旧統一教会側の主張を国会で取り上げている背景には、そうした人権問題があるのだと説明している。
- 最後に浜田議員は、「文春4月号のインタビュー記事は合計21ページあり、旧統一教会と政治の関わりに関するかなり詳細なやり取りが載っている。興味がある人はぜひ実際に読んでみてほしい」と動画を締めくくっている。