Chapter 1: はじめに・取材の背景
ノンフィクション作家の福田ますみ氏は、当初、宗教や家庭連合に対して偏見を抱いていました。1年半にわたり、小島欅氏(2世信者の会代表)らへの取材を通じて、合同結婚式(祝福結婚式)の意義や、信仰共同体としての家庭連合の実態を学びました。この経験が「一般常識とは異なる信仰こそ、その存在意義を担う」という気づきへとつながりました。
Chapter 2: 世俗常識と信仰常識のギャップ
世俗の視点からは「奇妙」に映る宗教行為も、信じる者にとっては「絶対的価値」です。このズレゆえに差別や偏見が生まれるが、信教の自由を守るためには、宗教的慣習を尊重しつつ、法の下で「一般市民と同等に扱われる」権利も確保されなければなりません。
Chapter 3: 拉致監禁被害者の言葉に得た衝撃
12年5ヶ月もの強制監禁を経験した元信者・五藤氏は、「自分の命よりも信仰が大事」と証言しました。その覚悟は筆者にとって理解を超えるものでしたが、この言葉を通じて「内心の自由としての信仰」への敬意と、その尊重の重要性を深く実感しました。
Chapter 4: メディア報道に見る歪曲とバッシング
安倍元首相暗殺直後から、テレビや週刊誌は「信仰は内心の自由」という観点を踏みにじる形で家庭連合を一方的に悪魔化。言葉の一部を切り取り、嘲笑や誹謗を繰り返し、放送法が禁じる「報道の公平中立性」をも逸脱しています。
Chapter 5: “全国霊感商法対策弁護団”(全国弁連)の正体
1987年5月に設立された全国弁連は、表向きは霊感商法被害者救済を掲げますが、実際には「スパイ防止法潰し」「共産主義勢力の政治イデオロギー闘争」といった政治的目的をもって活動。メディアと共闘し、日本社会に家庭連合への“社会的スティグマ”を定着させてきました。
Chapter 6: 裁判データに見る拉致監禁の実態
解散命令請求の根拠として提示された22件の家庭連合訴訟では、原告231名中55.4%(128名)が拉致監禁被害者です。にもかかわらず、「悪質性の証明」としてこれを一方的に扱うのは極めて不当であり、被害者の証言を倒錯的に利用しています。
Chapter 7: 今後の提言と行動指針
- 信教の自由と拉致監禁反対を掲げた公開デモの実施
- 誤報・誤解を招く書籍や報道への丁寧な反論と説明
- 「人権」「信教の自由」など普遍的テーマを用いた他宗教・市民との連携アクション
家庭連合の信者は長年の迫害に対して表立った抗議を控えてきましたが、これからは正当な声を上げ、事実を社会に伝えていくべきです。