Chapter 1: はじめに・STさんの背景
- 1966年以降、家庭連合信者に対する拉致監禁は4,300件を超える
- 今回は“残された心の傷”として、STさん(1992年祝福結婚式参加、3児の母)が体験した悲劇を語る
Chapter 2: うつ病と“忘れたい過去”の再来
- 2006年8月、STさんは育児・家事ができなくなるほどのうつ病に
- 「この暗闇はどこかで経験した…」と、13年前の拉致監禁体験を思い出し、封印してきた過去に向き合い始める
Chapter 3: 拉致監禁の始まり
- 1993年12月23日、家族に誘われ実家へ帰省した直後、複数のサングラス男女に取り囲まれ強制的に車へ押し込まれる
- 叔父が運転席、父が助手席、母と妹が腕を固くつかんでいた
- 京都のマンションで69日間、さらに教会施設で38日間、計107日間にわたって軟禁
Chapter 4: マンションでの監禁生活
- 玄関に二重鍵とチェーン、靴も隠され、逃走を物理的に阻止
- 家族は「話し合い」を名目に原理批判や脱会説得を繰り返し、退会届を書かせるまで解放しない
- 精神的圧迫と孤立が続き、STさんは3日目早朝に脱出を試みるも失敗
Chapter 5: 偽装脱会と“リハビリ”施設への移送
- 監禁69日目、監視役の許可を得てマンションを脱出
- 同じく京都の教会施設(“リハビリ”)へ移動し、脱会を前提とした再教育・聖書学びが強制される
- 施設内でも集団で寝起きし、食事・外出は全て監視付き
Chapter 6: 解放後の心の傷と家族への影響
- 解放後もSTさんはトラウマでうつ病、その夫も深い人間不信に陥り同様にうつ病に
- 子どもたちを守りたい思いと、両親への憎しみが交錯し、夫婦関係にも深刻な影響
- 拉致監禁は本人のみならず“最も信頼すべき家族”をも引き裂き、長期にわたる心の傷を残す
Chapter 7: 呼びかけ—脱会説得(拉致監禁)は許されない
- 「保護説得」と称して親子の愛情を悪用するのは完全な犯罪行為
- 被害者・家族へのケアと、「信教の自由」を守るための社会的認知が急務
- 拉致監禁は“氷山の一角”に過ぎず、さらに多くの苦しみが隠されている