要約(中川TVチャンネル:石破首相「反省」に言及)
この動画では、中川牧師が 石破茂首相の「戦後80年追悼式での反省発言」 を取り上げ、
同じキリスト者として「戦争責任」や「変わる正義と変わらない正義」について語り、さらに現代の宗教弾圧問題へと話を展開しています。
1. 石破首相の「反省」発言
- 戦後80年の全国戦没者追悼式で、石破首相が13年ぶりに「反省」という言葉を盛り込んだ。
- ただしアジア諸国への加害責任には直接言及せず。
- 石破氏が属する日本キリスト教団は「戦争責任告白」を繰り返す歴史を持ち、その影響があるのではと指摘。
2. 歴史認識と外交利用の問題
- 日本は戦後繰り返し「謝罪」「反省」を求められ、外交的に利用されてきた。
- 安倍元首相は70年談話で「区切り」をつけ、歴史問題を外交に持ち込まない方針を示した。
- にもかかわらず、石破氏は再び「反省」を持ち出したことに中川氏は疑問を呈する。
3. 戦中の日本キリスト教会の姿勢
- 主流教団はほとんど戦争に抵抗せず、むしろ「無難に従った」。
- 抵抗したのは大本教や一部のホーリネス系など少数派のみ。
- そのため「何を反省しているのか?」という根源的疑問がある。
4. 時代によって変わる正義、変わらない正義
- 戦後、正義が「反転」した経験が多くの人を揺さぶった。
- 例として、アンパンマンの作者・やなせたかし氏は従軍経験を経て「正義は変わる」と痛感。
→ 彼が見出した普遍的な正義は「目の前の飢えた人にパンを与えること」。 - 聖書にある「命のパン」と重ね合わせ、「命と向き合うことこそ変わらない正義」と強調。
5. 倫理道徳と信仰の違い
- 教会は抽象的な倫理・道徳を説くが、そこには「目の前の人間」がいない。
- 信仰は「命の声に耳を傾けること」であり、善悪の知識ではなく命の木から生まれるもの。
- 本当の反省とは「命に向き合う」ことであって、形式的な謝罪や倫理的正しさの押し付けではない。
6. 宗教弾圧の自己矛盾
- 戦中の宗教弾圧を語りつつ、現在は家庭連合(旧統一教会)への弾圧が行われている。
- 共産党も戦中に弾圧された経験を持ちながら、今は弾圧する側に立っていると批判。
- 拉致監禁問題を軽視する牧師の存在にも疑問を呈し、「対話こそ必要」と主張。
7. 結論:本当の「反省」とは
- キリスト者がすべき反省は「相手を命として尊重せず、違いを否定してきたこと」。
- それこそが戦争の根源であり、現代の宗教差別・宗教弾圧にも通じている。
- 形式的な戦争責任告白ではなく、「命の判断」「相手の存在を認めるリスペクト」が求められる。
📌 メッセージの核心
- 「正義」は時代によって変わるが、「命と向き合うこと」は普遍的に変わらない。
- キリスト者としての真の悔い改めは、宗教弾圧を続ける自己矛盾を直視し、命を尊重する姿勢を回復することにある。