【愛媛】第2回 信教の自由と人権を守る愛媛シンポジウム – 要約
概要
このシンポジウムは「愛媛信教の自由と人権を守る会」が主催し、旧統一教会(家庭連合)への解散命令請求をめぐる宗教弾圧の問題について議論する場として開催された。登壇者には宗教関係者、ジャーナリスト、信者の人権を守る活動をする2世らが参加した。
主な登壇者と講演内容
① 主催者挨拶(竹内誠治)
- 旧統一教会に対する解散命令請求が出されて以降の状況を説明。
- 家庭連合が四面楚歌の状況にある一方で、国連機関やアメリカ国務省などから支援の動きがあることを紹介。
- 文科省の提出書類に虚偽や捏造が含まれていると報じられていることに言及。
② 信者2世の体験談(栗田)
- 家庭連合の信仰を持つ2世として育ち、葛藤した経験を語る。
- 青年期には信仰に疑問を持ったが、改めて教えを学び直し神の愛を実感したことで信仰を確立。
- 家庭連合の信者はより良い社会・国・世界を築くことを目指しており、信教の自由を守るために共に歩んでいきたいと訴えた。
③ 拉致監禁の体験談(森永慎吾)
- 1991年に九州の実家に帰省した際、家族と親戚によって拉致・監禁された体験を語る。
- 親族から信仰を捨てるよう強要され、牧師の指導を受けさせられた。
- 監禁の途中、警察が介入するも「家族間の問題」として救出されず、再び別の監禁場所に移送される。
- 信仰を理由に家族から断絶されることの苦しさや、信教の自由が侵害されている現状を訴えた。
④ 小島(信者の人権を守る2世の会代表)
- 旧統一教会問題がメディアで報道される中、2世信者が誤解されている現状を指摘。
- 宗教虐待に関する国の調査結果(1年半で47件のみ)を示し、解散命令の正当性に疑問を呈する。
- 拉致監禁は組織的に行われており、多くの信者が経験していることを強調。
- 日本共産党の「敵の出方論」に基づく思想戦として、統一教会への攻撃が行われていると分析。
⑤ 窪田順正(ノンフィクションライター)
- メディアが旧統一教会問題を一方的に報じ、拉致監禁の実態を放置していることを批判。
- 日本共産党が戦前の「思想犯」に対する取り調べと同様の手法で、家庭連合信者を弾圧していると指摘。
- 反統一教会活動が共産主義の影響を受けた「思想改造」の一環である可能性に言及。
⑥ 岩本達弘(キリスト教牧師)
- 旧統一教会の信者に対する拉致監禁を批判し、信教の自由の重要性を訴えた。
- キリスト教とユダヤ教の関係を例に挙げ、家庭連合が他宗教を尊重する姿勢を評価。
- 宗教弾圧に対して、信仰を持つ者が団結し、社会に正しい理解を広めることが必要だと提言。
パネルディスカッション
- テーマ: 拉致監禁問題と日本における宗教弾圧
- 登壇者: 小島、窪田、岩本、森永
- 議論のポイント:
- 旧統一教会の信者が家族から迫害を受ける構造
- 宗教への偏見が日本社会に根付いた背景
- 対話による和解の可能性
- 宗教を尊重する社会をどう実現するか
結論
- 旧統一教会信者への弾圧は信教の自由の侵害であり、根本的な問題として扱うべき。
- 拉致監禁の被害者が多く存在しながらも、社会的に認識されていない問題点を指摘。
- 宗教に対する偏見を払拭し、公正な議論を促進する必要がある。
- 信者たちが団結し、社会に正しい情報を発信していくことが重要。
このシンポジウムは、家庭連合信者が直面する宗教弾圧の現状を社会に訴え、信教の自由を守るための議論を深める場となった。