浜田聡候補が当選できなかった理由(選挙制度を解説)【がっしーチャンネル】

要点まとめ:浜田聡候補が33万票超を得ながら落選した背景

  1. 特定枠候補と一般候補の区別
    • 参院選千葉選挙区には「特定枠(政党が優先当選を保障する候補)」と「一般枠(得票上位で当選)」がある。
    • 自民党など大政党はまず特定枠候補を優先的に当選させ、その後、残余議席を得票順で割り当てる。
  2. 「特票数」の算定方法
    • 各政党の「特票数」は〈その政党名での投票数〉+〈同党候補者個人名での投票数〉の合計。
    • 浜田候補の場合:
      • 「NHK党」と記入された票…329,658票
      • 「浜田聡」と記入された票…335,462票
      • 合計 約 665,120票
  3. 政党の議席配分:ドント式(D’Hondt 法)
    • 千葉選挙区の定数 12 議席を、全政党の特票数を元にドント式で配分
    • 各政党の特票数を 1, 2, 3… で順に割った値を大きい順に並べ、上位 12 本を各政党に割り当て
    • 最下位(12番目)の当選ラインは約 1,056,780 票相当の割り算値(ドント値)
  4. NHK党の落選理由
    • NHK党の1番目のドント値(特票数÷1=665,120)が当選ラインを大幅に下回り、 12 議席に入らず
    • 政党として議席を1つも確保できなかったため、個人得票にかかわらず当選枠に乗れず
  5. 個人票の多寡と当選の関係
    • 個人得票が他党の当選者より多くても、政党に議席が割り当てられないと当選できない
    • 浜田候補は個人得票ランキングでは上位だったが、政党リストに議席がなく、結果として落選

結論

  • 参院選は「政党・個人票の合算で議席配分 → その中で得票上位者を当選させる」という仕組み。
  • いくら個人票が多くても、肝心の政党リストに議席が割り当てられなければ当選できない。
  • 浜田聡候補の場合、NHK党がドント式で議席を確保できなかったことが最大の敗因でした。
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