緊急特別シンポジウム 鈴木エイト氏「宗教ヘイト」発言を糾す ⑦「家庭連合はなぜ攻撃されるのか」 中山達樹先生(国際弁護士)【全国拉致監禁・強制改宗被害者の会】

  1. スピーカー紹介と立場
    中山達樹弁護士は比較的新しく(約10か月)家庭連合に関わっており、「なぜ家庭連合が攻撃されるのか」を外部からの視点として整理・分析して語る。自身は法とガバナンスの専門家として、宗教への攻撃の構図を歴史的・構造的に解説したいと前置きした。
  2. 攻撃の背景構造の提示
    • 左右・政治的な構図を引きながら、家庭連合が「真ん中」からずらされて攻撃対象になってきたとし、メディアや一部の勢力が偏った印象操作で「加害者」に見せかけていると指摘。
    • 共産主義との対立の歴史(かつて世界に共産主義が広がっていた時代に対抗する文脈)や「霊感商法」キャンペーンの形成過程を振り返り、元々の批判が戦略的に作られてきたことを説明。
  3. 拉致監禁問題の位置づけ
    • 拉致監禁は身体的拘束という人権侵害であり、憲法(特に刑事手続きに関わる保障)にも関係する重大な問題と位置づけ、被害の実態とその精神的影響を強調。
    • 過去の「拉致監禁=被害者発掘キャンペーン」や弁護士・支援構造における資金循環的な構図(“自転車操業”のような関係)があったことも触れつつ、被害者も実在し、裁判での勝利例(後藤氏らの勝利で数が減った局面)を示すグラフを用いて被害の正当性を訴える。
  4. 宗教攻撃とダブルスタンダード
    • 他宗教(例:浄土真宗、天理教、キリスト教)との比較を通じて、「熱心さ」や教義の強さが社会との軋轢を生んだ可能性を示しつつ、家庭連合だけが特別扱いされるのはアンフェアだと主張。
    • 「原理運動」や教義に含まれる厳しさ・精神的要求といった側面も宗教一般に見られるものであり、家庭連合が“反日”や異端扱いされるのは偏見であると論じた。
  5. ガバナンスと改革への評価
    • 現在の家庭連合は以前の極端さからバランスを取りつつあり、ガバナンス/コンプライアンスの整備(苦労して構築されている仕組み)を評価。宗教として運営上難しい部分に取り組んでいる点を肯定的に述べた。
  6. 歴史的な攻撃の経緯
    • かつて共産党や左派勢力による攻撃(精神病院に入れられた事例、霊感商法というレッテル貼りのキャンペーンなど)があり、それが報道によって増幅されてきた歴史を振り返る。
    • そうした攻撃は一部で「被害者を創出」する構図にもなっていたとし、マスメディアの取り上げ方を批判。
  7. 「宗教ヘイト」の法的武器としての活用
    • 宗教ヘイト(宗教に基づく差別的言説)は国際条約上禁止されており、条約違反として「宗教ヘイト」を指摘・糾弾することが可能で、これを盾にして不当な攻撃に対抗できると提起。条約の重みを強調し、宗教ヘイトを見つけたらそれを根拠に反撃すべきとした。
  8. 結論的メッセージ
    • 家庭連合への攻撃は単に「悪い団体だから」ではなく、政治的・歴史的背景やメディアの構造的な歪みが絡んだものであり、正当な防御のための法的武器(宗教ヘイト条項など)を持って戦うべきだと締めくくった。

全体として、家庭連合が社会から攻撃される構図を、歴史的・政治的・法的に再構成し、「被害」と「偏見」を切り分けたうえで、制度的に対抗する方法論(条約や人権の枠組み)を提示した内容になっている。

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