概要
2025年8月8日、「公平・公正な有識者裁判を求める有識者の会」第4回記者会見の質疑応答部分。家庭連合(旧統一教会)解散命令裁判をめぐり、最高裁判決の質や拉致監禁、献金裁判の実態、マインドコントロール論、宗教差別など多方面から意見が述べられた。
主な内容
- 今後の活動方針(中山弁護士)
- 国内外の有識者署名を集め、高裁に提出予定。
- 裁判所に世界・世論の声を届け、公平な判断を求める。
- 将来的に集会や要人招致も検討中。
- 署名状況
- 実名賛同者:104名
- 匿名賛同者を含む総数:356名
- 杉原誠四郎氏(呼びかけ人)の発言
- 最近の最高裁判決が「悉くおかしい」と批判。
- 献金返還訴訟で「信仰ゆえの献金は合理的判断ができない」とする判決は、全宗教を否定する論理と指摘。
- 他にもトイレ利用訴訟などで、公共性や他者権利を軽視した判決が出ていると批判。
- 最高裁判事の人事・資質にも疑問を呈する。
- 中川晴久牧師の発言
- 宗教の自由は普遍的価値だが、日本では逆方向に進んでいる。
- 拉致監禁被害者は全国23団体、裏付け数3800件以上(半年前の数字)。
- マインドコントロール論は自由意思否定であり、人間性否定につながる。
- 家庭連合信者への差別事例(植えた花を抜かれる等)を紹介。
- 福田ますみ氏の発言
- 「脅されて高額献金した」という裁判証言は事実でない場合が多い。
- 全国弁連の法廷戦術として金太郎飴のように同じ主張を繰り返し、証拠不十分でも勝訴してきた。
- 実際の献金理由は教義への共鳴が多く、信者を無能力者扱いする論理は不当。
- 中氏(元関係者)の発言
- 霊感商法の中には宗教をある程度知ったうえで人間関係から購入したケースも多い。
- 断食や決意式などの圧力は他の組織や宗教にも見られる行為であり、統一教会特有とは言えない。
- ガール氏(宗教者)の発言
- 教会は信者の魂を充電する場であり、閉鎖は心の拠り所喪失につながる。
- 信仰者は国家や平和のために祈っており、解散は国民の精神的被害を招く。
全体の意義
- 裁判の公平性確保と、宗教的少数者の権利保護がテーマ。
- 法律論(最高裁批判)から社会的実態(差別・偏見)、宗教者の精神的価値観まで幅広く議論された。