韓国特別検察官、家庭連合の韓鶴子総裁を逮捕 日本法人「主張が認められず誠に遺憾」【世界日報】

/https://www.worldtimes.co.jp/global/20250923-200124/


目次

事案の内容(報じられている範囲で)

  • 2025年9月23日、韓国の特別検察官は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を、「請託禁止法」違反などの疑いで逮捕。(朝日新聞)
  • 検察側によれば、韓総裁と教団元幹部らが共謀し、便宜を図ってもらうために、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の夫人・金建希(キム・ゴンヒ)被告にネックレス等を贈ったとの疑いがある。(朝日新聞)
  • 逮捕状の請求は9月18日、ソウル中央地裁に対して行われた。(毎日動画)
  • 9月22日、ソウル中央地裁は韓総裁出席のもとで逮捕の可否審査(逮捕状審査)を実施し、「証拠隠滅のおそれがある」として逮捕状を発付。(毎日動画)
  • 韓総裁は9月17日に検察に自ら出頭し事情聴取を受けた際、多くの容疑を否認。22日の審査でも「政治には関心がない」などと主張して関与を否定していた。(朝日新聞)
  • 韓国の特別検察は、逮捕後20日以内に起訴すべきかを判断するルールがある。(朝日新聞)
  • 日本法人である家庭連合は声明を発表。「韓総裁は真摯に捜査に協力してきた」「高齢かつ心臓の疾患で療養が必要である」「逃亡や証拠隠滅のおそれはまったくない」などを主張したが、逮捕状発布は認められなかった。(朝日新聞)

背景・論点・見通し(私見も含む)

背景・論点

  1. 宗教団体の政治関係
     旧統一教会(家庭連合)は過去にも政治家との関係性や献金疑惑などで批判を受けてきた経緯があるため、今回の逮捕は宗教と政治の関係を巡る議論を再燃させるものです。
  2. 捜査の強化と特別検察の役割
     韓国では高位の政治/宗教関連事件に対して特別検察が介入することがあり、今回もその枠組みを使って強い調査を行っていると見られます。
  3. 法制度と手続き
     逮捕状発布には「証拠隠滅などの恐れ」が判断材料とされることが多く、地裁がこれを認めたことで逮捕に至った点は手続き上の正当性を重視する論点になります。
  4. 健康・年齢を理由とする弁護主張
     被疑者側(韓総裁)は年齢や健康状態を理由に在宅捜査を主張したが、それが認められなかった点から、被疑者の人権・健康リスクと捜査機関の強制力のバランスの問題が議論になるでしょう。

見通しと注意点

  • 逮捕後20日以内に起訴か不起訴かを判断する必要があるため、今後数週間が重要な局面となります。
  • 起訴されても、公判での証拠・証人の取り扱い、宗教の自由と個人の権利保護の観点からの争点が出てくる可能性があります。
  • 国内外のメディアや世論の関心が高いため、政治的波及効果(特に韓国内での宗教と政治の分離、統一教会問題への目が向く可能性)があるでしょう。
  • 日本・韓国の間でも、この逮捕が旧統一教会の日本支部・関連団体に対する視線を強める契機になるかもしれません。

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