山上徹也裁判:安倍昭恵さんが「被害者参加制度」で法廷に姿 石戸諭が報道に警鐘 メディアは誰ひとり鈴木エイト氏の間違いを検証しに行かなかった【中川TVチャンネル】

「山上裁判の中身より、“安倍=統一教会ズブズブ”という物語を作ったメディア側を検証しろ」

という論点整理と、
「鈴木エイトの“角度”って、ただの“湿度(もやもやした印象)”じゃないの?」
という強めのメディア批判トークですね。


目次

1. 裁判の場面の整理(安倍昭恵さんの「被害者参加」)

  • 2025年12月3日の山上徹也裁判で、
    安倍昭恵さんが「被害者参加制度」で法廷に出廷
  • 黒い服+ブルーリボンバッジで入廷し、
    被告人質問の場面で山上が昭恵さんの方を向き、深く一礼。
    昭恵さんは静かに会釈したと報じられている。
  • そのうえで山上が 「安倍さん殺害は“本筋ではない”」
    と述べたことに対し、中川氏は
    「命を奪っておいて『本筋じゃない』とは何事か」と強く批判。
    → 昭恵さんの心情を思うと「あまりに酷い」と感情的に語る。

ここは
「テロの被害者側の痛み」VS「動機の政治的文脈」
という緊張関係を強く出している部分です。


2. 証人に呼ばれた宗教学者・桜井義秀氏への批判

  • この期日に、宗教学者 桜井義秀 氏が証人で出廷したことにも言及。
  • 中川氏は 「この人、まだ権威扱いされてるの?」
    とかなり辛辣。
  • UPF事務総長・魚谷俊輔氏らが、
    桜井氏の旧統一教会論を詳細に反証してきたことを挙げ、
    「学者としての権威はすでに崩れているはずだ」という立場。

→ 「そんな人を、いまだに法廷で“宗教専門家”扱いしていいのか」という問題提起。


3. 山上の動機についての整理(中川氏の見立て)

中川氏は、事件の「コア」をこう整理します:

  1. 山上の動機の中核は1点だけ
    • 「家庭連合に最大の打撃を与えるため、その象徴だと見なした安倍元首相を狙ったテロ」
  2. 個人的な恨みだけでなく、
    「安倍を倒せば家庭連合に打撃が行く」という 因果モデルを山上が頭の中で完成させていた
  3. だからこそ、 「これは明白にテロだ」
    と強調。

ここは、

「山上理解」や「情状酌量」に寄せる報道へのブレーキ
という文脈で語られています。


4. 「ひっくり返らない事実」として挙げた4点(※中川氏の主張)

中川氏は「感情抜き・印象抜きで、これはもう動かない事実だ」として次の4点を並べます:

  1. 安倍元首相は家庭連合と“ズブズブ”ではなかった
  2. 家庭連合から安倍氏個人への金銭授受が刑事的に立証された事実はない
  3. 2015年の名称変更と選挙支援について、職務対価的な裏取引を示す“直接証拠”は提示されていない
  4. UPFビデオメッセージは、多国の元首脳らが参加する国際イベントに対する外交儀礼的メッセージであって、政治献金でも選挙運動でも違法行為でもない

→ これらを「裁判記録や公的記録ベースで動かない事実」と位置づけ、
「好き嫌いを超えてここは押さえるべきだ」と主張しています。

※ 他方で、安倍政権と教団・関連団体の距離を問題視する論者もおり、
  メディア・研究者・ジャーナリストの間で評価は割れている点は押さえておく必要があります。


5. 石戸諭の警鐘:「テロリストの思いを汲み取る報道」への批判

動画のタイトルにもある 石戸諭 氏について:

  • 週刊誌系メディア(日刊SPA!/女性セブン向け記事)で 「テロリストの思いを汲み取る報道が招く危険性」
    を論じた記事を公開。
  • ポイントは:
    • 「暴力は許せないが、山上の心情には理解できる面もある」といった報道が広がると危険。
    • テロを“共感の対象”にしてしまうと、次の暴力を誘発しうる。
    • 「安倍が招いた結果だ」「山上の気持ちは分かる」といった言説は、偏見と暴力の正当化につながる。

中川氏はこれを 「完全に正論」 と評価し、
テロへの同情を煽る報道姿勢に強い警戒を示します。


6. 鈴木エイト批判:

「角度? それ湿度だろ」

ここから本題として、
「山上の因果モデルの“土台になった情報”がそもそもデタラメでは?」
というメディア批判に入っていきます。

6-1. エイト氏の自己言及

  • 鈴木エイト氏は、ある番組で 「山上は僕の記事を全部読んでいた。
    だから安倍と統一協会の関係を系譜的に正確に追っていたんだ」
    といった趣旨を語っている、と紹介。
  • さらに 「安倍が狙われたのは僕の記事のせいだと思う人もいる。
    だから自分の記事の“角度”が問われる」
    とも語ったとされる。

6-2. 中川氏のツッコミ

中川氏はここを徹底的に突っ込みます:

  • 「そもそも安倍・統一教会“ズブズブ”論を裏付ける刑事的証拠が一つも出ていない
  • その上で「角度が問われる」と言うが、
    • 裏付けの証拠が出てこない
    • SNS上では sayu 氏 らによるファクトチェックで、
      エイト氏の具体的な論拠に多くの矛盾・誤りが指摘されている
  • それでも、テレビ・新聞の記者たちは 「誰ひとり、その間違いを検証しに行かなかった」
    と強く批判。

6-3. 「角度?それ湿度」ジョークの意味

  • エイト氏の言う「記事の角度(確度)」に対して、
  • 中川氏は 「それ角度じゃない。もやっとした“湿度”だろ」
    とシャレ混じりで皮肉。
  • ここで言いたいこと:
    • “角度”と言いながら、実際は証拠に裏打ちされていない「雰囲気」「印象操作」にすぎない
    • つまり、「ジャーナリズムの検証=エビデンス+裏取り」が欠けているという批判。

7. SNS時代の「一時資料を持つ一般人」が怖い存在に

終盤のメッセージを整理すると:

  • これまで:
    • メディア+一部学者+“専門家”によるナラティブが、
      検証されないまま一方的に流通していた。
  • しかし今は:
    • 一時資料・裁判記録・公文書を読んだ一般人やブロガーが登場し、
      具体的な証拠とともに検証・反証する時代になった。
  • その象徴例として
    • 魚谷俊輔氏の著作やブログによる
      櫻井義秀らの旧統一教会論への反証
    • sayu 氏による、鈴木エイト本・発言の矛盾指摘
      などを挙げている。
  • その結果として、
    • 「“ズブズブ”ナラティブはもうひっくり返らないレベルで崩れてきている」
    • 「裁判・高市政権・岸田政権の対応も、今後その検証の文脈で見られるようになる」

という見立てです。


8. この動画の位置づけ(論点だけまとめ)

中川TVのこの回は、

  1. テロはテロとして、同情的な報道を戒める(石戸諭への共感)
  2. その上で、
    山上の“安倍=統一教会ズブズブ”イメージを作った情報源(鈴木エイト&メディア)を検証せよ
  3. 学者・メディア・ジャーナリストの権威が
    SNS時代の事実検証で揺らいでいる
    という「情報の転換点」として、この裁判を捉える

…という、かなりハッキリした「メディア批判&ナラティブ批判」の動画だと言えます。

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