“国家の生贄”って私たちのことですか?『国家の生贄』二世信者が読んでみた【N.A.B.I特別番組・前編】

目次

■3行要約

  • N.A.B.Iの二世信者たちが、話題の書籍『国家の生贄』を読みながら「現役信者・二世の声が社会やメディアに届かない悔しさ」を語り合う回。
  • 解散請求を求める“20万人オンライン署名”が大きく報じられる一方、現役信者側の“約2万人の実筆署名”がほぼ無視されたことや、偏向報道による生活被害(内定取消・離婚・自殺未遂等)を問題視。
  • 後半は「念書裁判」を例に、“法より世論(空気)が優先されると司法が崩れる”という危機感と、それでも良心ある裁判官の存在に希望をつなぐ内容。

■階層的要約

1. 企画の目的:『国家の生贄』を二世視点で語り合う

  • N.A.B.I副代表3名+ゲスト(今田孝志さん)で対談
  • 本が売れている/話題になっていることを紹介
  • Netflix映画『でっち上げ』にも触れ、「真実より物語が一人歩きする怖さ」と本のテーマを重ねる
  • 著者が「国家ぐるみの“でっち上げ”」と問題提起している、という理解で読み解く

2. 二世・現役信者の“声が届かない”悔しさ(前半の中心)

2-1. 署名の扱いの落差

  • 解散を求める**オンライン署名(約20万人)**は大きく報道され、世間には「解散が当然」という印象が作られやすい
  • 一方で、現役信者側が教会を守りたい思いを込めた**実筆署名(約2万人)**は、提出してもほぼ報じられず“無視された”と感じた

2-2. 偏向報道による二世の現実的被害

  • ボランティア活動を断られる、内定取消、離婚、追い詰められて自殺未遂に至る例などが本に書かれていた、と紹介
  • 学校で教師が教団を悪く言う場面があり、二世が名乗れず沈黙を強いられる葛藤が語られる
  • 「二世は被害者」という語られ方に対し、親よりも“社会の宗教理解のなさ”が苦しかったという本音が共有される

3. 献金をめぐる価値観の衝突(中盤)

  • 献金は“騙されてさせられた”と一括りにされがちだが、当事者側は
    • 平和理念への共感
    • 感謝・信仰の表現
    • 世のため人のため
      という「納得感」をもってしている、と語る
  • 日本の寺社も寄付で支えられてきた文化があるのに、家庭連合だけ“異常”扱いされることへの違和感
  • 裁判で使われる定型的な語り(先祖の因縁・地獄等)が“同じ型”で出てくる点に疑問を示し、主張の一本化(弁護団側の整理)の可能性を示唆する発言もある

4. 念書裁判の話:司法が「空気」に飲まれる恐れ(後半の中心)

4-1. 念書で“本人の意思”を固めたはずが…

  • 母親が自分の意思で献金することを役所等で手続きして念書化、証人も立てた
  • それでも娘側が「母はマインドコントロールで献金した」として返還を求めた
  • 以前は念書を根拠に教団側が有利だったが、後に流れが変わり、念書の信頼性自体が揺らぐような判断になった、という問題意識

4-2. 「法より世論」が優先されると裁判が終わる

  • 「カルトと呼ばれる宗教に有利な判決を出すと、裁判官のキャリアや世間の批判が怖い」――そうした“空気”が司法判断を歪めるのではないか、という懸念
  • それが続けば、法秩序より“世論で勝った方が勝ち”になり社会が崩れる、という危機感

4-3. それでも希望:良心で逆風に抗した裁判官の例

  • 戦前の大本教弾圧の裁判で、世論に逆らい法律と良心に基づいて判断した裁判官の例を挙げる
  • 「令和版のそういう裁判官が現れてほしい」「司法を諦めたくない」という結び

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