【西岡力が解説①】日本のキリスト教会はなぜ左傾化したか【チャンネル正論】

目次

3行でわかる

① 辺野古での抗議活動の中心的メンバーが日本キリスト教団の牧師であったことを発端に、なぜ日本のキリスト教会が左派的な政治活動と結びついているのかが議論されています。

② 過酷な労働環境を放置したことへのマルクスからの批判や、ナチスドイツや日本の軍国主義に協力してしまった過去の反省から、教会は社会問題に積極的に関与すべきだという風潮が生まれました。

③ 教理の違いを越えて社会運動で協力し合う「エキュメニカル運動」の広がりを背景に、日本でも「信仰はキリスト教、実践は共産党」と主張する牧師が現れるなど、マルクス主義との結びつきが強まっていきました。

動画の概要

西岡力氏が、日本のキリスト教会がなぜ左傾化したのかを歴史的に解説します。辺野古での抗議活動を日本キリスト教団の牧師が主導している現状を入り口に、マルクスによる宗教批判、戦争協力への反省、そしてエキュメニカル運動を通じてキリスト教会と左派・マルクス主義が結びついていった経緯をたどります。

主なポイント

1. 辺野古での抗議活動とキリスト教会の繋がり

  • 同志社国際高校の平和学習で起きた辺野古での事故について、抗議活動を主導していたのが日本キリスト教団の牧師であったことが指摘されている。
  • アメリカでは福音派が右派的(トランプ支持など)であるのに対し、日本では牧師が基地移転反対などの左派的な政治活動を主導している特異な現状が問題提起されている。

2. マルクス主義によるキリスト教批判

  • 共産主義とキリスト教は本来「水と油」だが、マルクスは宗教を「阿片」と批判し、これが後のキリスト教会の社会運動に影響を与えた。
  • 当時の過酷な労働環境に対し、教会が来世の救いを説くだけで現実の資本家の悪を糾弾しなかったことが、痛いところを突かれた批判として受け止められた。

3. 過去の戦争協力に対する強い反省

  • ナチスドイツの時代、多くの教会が政治問題から距離を置いた結果、ヒトラーによる独裁や大虐殺を容認・協力してしまったという歴史的教訓がある。
  • 日本においても軍国主義に協力してしまった反省があり、本来のキリスト教であれば現実の悪や社会問題に対して声を出すべきだという意識が高まった。

4. エキュメニカル運動(教会一致運動)の影響

  • プロテスタントは教派がバラバラであるため、社会的な活動を効果的に行うために教理の違いを脇に置いて協力し合う「エキュメニカル運動」が戦後に始まった。
  • 教義の解釈で対立するよりも、平和の実現や貧困との戦いといった社会運動で一致団結しようとする動きの中に、マルクス主義が入り込む余地が生まれた。

5. 日本におけるキリスト教会の左傾化

  • 戦争協力への反省とエキュメニカル運動の影響を受け、日本の主流派キリスト教会では社会問題の解決を共産党に見出す動きが生まれた。
  • 1949年には「心はキリスト教でも、実践は共産主義だ」と宣言して共産党に入党する牧師が現れるなど、社会問題に取り組むことと左派的活動が強く結びついていった過程が解説されている。

まとめ・結論

日本のキリスト教会の左傾化は、マルクスによる宗教批判、戦争協力への深い反省、そして教派を越えて社会運動に取り組むエキュメニカル運動という複数の要因が重なって進行しました。その延長線上に「信仰はキリスト教、実践は共産党」という牧師の出現があり、辺野古の抗議活動に象徴される現代の政治的立場へとつながっていることが西岡氏によって解き明かされます。


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