要点まとめ(時系列・論理構成に基づく)
- 報道がモンスター像を生む構造(00:07〜)
- メディアが特定の個人・団体・出来事を取り上げ「重大なテーマ」としてアジェンダ設定。
- その報道量や論調が批判と恐怖を生み、「怪物(モンスター)化」される。
- メディア世論の錯覚(01:14〜)
- 同志社大学・伊藤孝志教授の概念「メディア世論」:
複数報道機関による議題設定が“本物の世論”のように錯覚される。 - 政治家すらそれを本物の民意と誤解し、行動する。
- 同志社大学・伊藤孝志教授の概念「メディア世論」:
- 安倍元首相の例(01:40〜)
- 「安倍独裁」などの言葉が具体性なく多用され、実態不明のままモンスター化。
- 暗殺事件後、統一教会(家庭連合)もその流れで攻撃対象に。
- 家庭連合報道の偏り(02:20〜)
- 事件前はほとんど報道なし → 暗殺後に急激に注目。
- 高額献金・霊感商法の過去事例が“現在進行形”であるかのように報道。
- 改善措置(コンプライアンス宣言)や教団側の反論・2世の意見は一切無視。
- 報道による“選択的現実”の形成(03:25〜)
- 多様な現実・意見の中からメディアが特定テーマだけを選び、
怒りや恐怖を“教団”に向けるよう世論を誘導。 - ワイドショー司会者などもこの構造に加担。
- 多様な現実・意見の中からメディアが特定テーマだけを選び、
- 先導の循環構造(04:00〜)
- 多様な現実 → 単純化 → 議題設定 → モンスター化 → 社会的影響
→ ヒーロー報道(告発者や政治家) → 報道被害 → 再び一部のみ報道
- 多様な現実 → 単純化 → 議題設定 → モンスター化 → 社会的影響
- 結論:報道による「唯一の事実」の固定化と排除(04:31〜)
- 複雑な背景や無視された反論は“存在しないかのように”扱われる。
- 原発事故や災害報道でも同様の傾向。
- 家庭連合報道も同じく「報道されない現実」が放置されている。
📝総評
加藤氏は、報道による「議題設定」が社会に与える影響と、“報道に乗らなかった現実”の抹消が人権問題や社会的偏見を生むことを強く警告しています。家庭連合報道はその典型例と位置づけられています。