目次
動画のテーマ
32件の裁判のうち、家庭連合側が全面敗訴したある事例(講演会への組織的関与を立証しようとした証拠写真)を取り上げ、その“偽造”疑惑と裁判所の判断を解説。
1. シリーズの振り返り
- 第1回:通帳への印字の捏造疑惑
- 第2回:看板の「見えなかった」主張の虚偽
- 第3回(本回):講演会に元会長大塚氏が映り込む“心霊写真”のような写真
2. 問題の写真証拠
- 原告側が提出したのは、真っ暗な会場で講演会看板の前に大塚元会長(ほか教育長ら)が立っている“静止画”
- 当該日時、大塚氏はパスポート記録上は海外に滞在しており、日本の講演会に来られるはずがない
- 被告側弁護士は「古いビデオテープ上で偶然二重映像が記録されただけ」「偽造の意図はない」と主張
3. “偽造”の手口(動画解析)
- 二重録画:
- 元の講演会ビデオと、実際に大塚氏が登壇した別大会のビデオを重ね録り
- 肉眼では判別できない残像(1/31秒コマ)が専門家解析で検出
- トリミング&暗転処理:
- 大塚氏部分だけを拡大トリミング
- 周囲を意図的に暗くし、頭部など不都合な部分をマスク
4. 裁判所・弁護士会の判断
- 被告弁護士「偶然デジカメで撮影された証拠写真」として提出
- 裁判所は「極めて低い確率ながら自然発生の可能性は否定できない」と認定
- 「不自然さへの気付きがなかったことには疑問があるが、偽造と断定できない」として、不当利得返還請求(長会請求)は棄却
5. 動画制作者の結論
- 証拠能力を疑わせる明らかな編集加工が見られるにもかかわらず、裁判で認められてしまった事実を強く問題視
- 「まるで心霊写真のような粗雑な合成」「なぜバレる可能性が高いものを提出したのか」と批判