勝共愛国総決起大会(2025年8月3日 13:30~開会)

目次

1. 大会の趣旨と開会あいさつ

  • 大会名/主催 勝共総決起大会(国際勝共連合主催)、全国70か所とオンラインの連携。
  • 基調:共産主義への対抗、憲法改正(家族・自衛隊・緊急事態明記)、スパイ防止法制定、伝統的家族価値の保護を通じた「日本再建」。

2. 基調演説の主要テーマ(主に渡辺会長ほか)

A. 憲法改正と国家再建

  • 現行憲法は国防も家族も守れないとして、「自主憲法」「自衛隊の明記」「緊急事態条項」の導入を強調。
  • 「美しい国」「普通の国」への回帰=戦後体制からの脱却。安倍政権を引用しつつ、その方向性(憲法改正、教育基本法改正、特定秘密保護法、セキュリティクリアランス法等)を肯定的に評価。

B. スパイ防止法の必要性

  • 中国の反スパイ法(2014年)・国家情報法(2017年)によって日本在住の中国人が情報提供義務を背負う状況を危惧。
  • 外国勢力(中国・北朝鮮・ロシア等)の諜報活動に対抗するには日本自身のスパイ防止法制定が不可欠と訴え、「国家の不安定化要因を排除」するための法整備を急ぐべきと主張。
  • 過去の運動(1980年代の世論形成、地方議会決議など)を持ち出しつつ、現状での再燃する気運を強調。

C. 共産主義への対抗と思想・文化闘争

  • 共産主義の脅威を内外(外国勢力+国内イデオロギー)として強調。冷戦後も共産主義思想が再拡大していると指摘。
  • マルクス主義批判:宗教と私有財産を否定し「人間解放」を説いたマルクス主義を、人間性と伝統を破壊するものとして対立構図を描く。
  • それに対する代案として「商教思想」「東想思想」(天・神を中心に利己を超える、全人類兄弟姉妹の理念)を掲げ、宗教(信仰)と伝統価値を保守する立場を強調。

D. 日本の国際安全保障と同盟関係

  • 日米同盟の“地と地の交換”たる真の協力関係の必要性を説き、アメリカ(特にトランプ政権)の方向性を支持。
    • トランプ政権を「常識の革命」「文化の破壊に対抗する動き」と見なし、グローバリズム批判(供給網の中国依存のリスク)と製造業再興(関税政策)を評価。
  • 中国の野望(2049年社会主義現代化目標、台湾統一の可能性、尖閣の先取り)を警戒し、米中対立は避けられないとの見解を表明。
  • 国連の機能不全を指摘し、「力による現状変更」に備える現実認識を強調。

E. 国内政治批判と保守再編への期待

  • 自由民主党・与党の低迷(選挙敗北・支持基盤の分裂)を分析し、「立ち上がれ日本再建へ」と題して保守勢力の原点(自主憲法・反共)への回帰を訴える。
  • 保守と左翼の双方が「利己心の克服」において限界があるとし、自らの提示する「天中心」の価値観を超党派的・超イデオロギー的な解決策と位置づける。

3. ゲスト・有識者のスピーチ

A. ペマ・ギャルポ氏(インド太平洋戦略研究センター代表理事)

  • アジア全体に広がる共産主義の脅威の歴史的背景(カンボジアなどの犠牲)を説明。
  • 宗教の重要性、道徳と精神性の喪失が社会問題に直結しているとの認識。
  • 共産主義の浸透が形を変えて続いている現状を指摘し、自由や宗教を尊重する連帯の必要を訴える。

B. 竹内博氏(UPF JAPAN 会長代行)

  • 国際商京連合の歴史的使命と共産主義勢力からの攻撃の文脈で、運動の継続的発展を評価。
  • 世界的な思想・文化闘争に直面する中、価値観の再確認と「共に立ち上がる」呼びかけ。
  • 「まだ共産主義に勝ち切れていない」──差別や種族を超えた共同体(真の勝利)の定義を提示。

C. 他登壇者(国会議員・軍関係者など紹介)

  • 浜田哲参議院議員など与党・保守系複数の顔ぶれが紹介され、勝共連合との連携を強調。
  • 元自民党政権(安倍元首相)の理念を継承・再建すべきとの文脈が繰り返される。

4. 文化共産主義への警戒(旗野け子氏スピーチ)

  • “文化共産主義”を新たな革命理論と位置づけ、家族崩壊・性の多様性教育・LGBTなどを「青少年への思想浸透」として警戒。
  • 子どもへの対応として「耳を傾けつつ伝統的な性・家族観を教える」ことを推奨。
  • 家庭が国家基盤であり、それを守るために「文化共産主義の浸透阻止」を訴える。

5. 歴史と記念(出版・過去の運動の再確認)

  • 勝共連合の反共の歩みをまとめた書籍の紹介と映像。
  • 過去の運動(学生運動、抗共闘争、地域での街頭演説等)の継承と現在の活性化の意義づけ。

6. 表彰・スピーチコンテスト

  • スピーチコンテスト受賞者発表:文化共産主義阻止、スパイ防止法の必要性、戦後レジーム脱却などの主張で特別賞・優秀賞・最優秀賞が授与。
スピーチ要約

簡潔な要約版:

  • 「文化共産主義」は暴力革命に代わる新しい革命理論とされ、個人主義や性の多様性を旗印にして家族と伝統を壊す脅威と位置づけられる。
  • LGBTや性のグラデーション思想を「医学的根拠がない」「青少年を惑わす」ものとして批判。性別は男性・女性の二元とし、それ以外の選択を後悔のリスクと捉える。
  • 学校教育での多様な性の教えや性転換(ホルモン療法・手術)への誘導を警戒し、子どもを「性の迷い」から守る必要を強調。
  • 思春期の疑問や揺れは自然なもので、慌てずに大人(親・周囲)が話を聞き、与えられた身体の価値や命の尊さを教えて支えるべきだと主張。
  • 健全な成長には家庭が基盤であり、信頼関係のもとで子どもを正しい方向に導くのが大人の役割。
  • 文化共産主義は青少年の心を攪乱し、家族のつながりと国家の基盤を弱体化させる危険思想とされる。
  • 対策として、家庭中心の価値観を再確認し、外部の思想的侵食を防いで「文化共産主義の浸透を阻止」することを呼びかける。

タイトル:文化共産主義の浸透を阻止しよう

文化共産主義をご存知でしょうか。暴力革命に代わり、近年ますます広がってきた新しい革命理論です。人権を掲げて個人主義を煽り、家族を崩壊させようとします。[拍手]LGBT問題にも大きく関わっています。性の多様性を訴え、結婚の概念を根底から崩そうとするのです。アメリカのトランプ大統領が就任演説で言いました。性別は男性と女性である。私も声を大にして申し上げます。医学の基本では人間には男性と女性の二つの性しかありません。一方で多様な性のあり方を訴えている左翼系の人々はこう言います。「性はグラデーションであり、100人いれば100通りの性がある」。当然、これは医学に基づいた説ではありません。個人の性的嗜好を主張したものです。

本来、健全な青少年を育成するはずの教育現場でも、多様な性の思想がさも正しいかのように子供たちに教えられようとしています。今後、学校教育の現場で左翼系の教師たちが「性は多様性だから、あなたは思った通りの性を生きるべきだ」と教え込んだり、ホルモン療法や性別適合手術を勧めたりしたら、一体どうなるでしょうか。少年が素直に受け入れた結果、大人になってから後悔し、人生を失ってしまったとしたら、誰が責任を取るのでしょうか。子供の一時的な心の揺れを利用して、性の誤った考えを植えつけたり、性転換ビジネスへ誘導したりする勢力から子供たちを守らなければなりません。では、どのように子供たちを守ったらよいでしょうか。

思春期の多感な子供たちが同性の先輩に憧れ、胸がときめくということはよくあることです。その思いが強くなった結果、「自分は本当は女ではないか」「または男ではないか」と当人が疑問を持ち悩むこともあるでしょう。このような心の動きを隙間から突いているのが左翼系の人々です。もし皆さんの周りにそうしたことで悩んでいる青少年がいたら、そんなときは慌てず、親として、周囲の大人として子供の言葉に耳を傾け、大らかに気持ちを受け止めてあげてください。性の違いを教え、命の神秘性を語り、与えられた体を大切にするよう励ましてあげてください。子供にとって、不安な気持ちをありのままに受け入れてくれる大人は安心できる存在です。信頼できる大人たちに守られた子供は、思春期の混乱した時期を無事に乗り越えていくでしょう。これが人間としての健全さではないでしょうか。

子供を安全な方向へ導いていくこと。これが大人の役割です。その信頼関係は家庭で育まれるのが基本です。文化共産主義はこのように青少年の心を惑わせて健全な育成を阻害し、家族の温かいつながりを壊していきます。さらに、家庭という国家の基盤を揺るがす大変危険な思想です。ぜひ皆さんご一緒に文化共産主義の浸透を阻止し、この日本を共産主義の嵐から守ってまいりましょう。



7. 決議文(大会の公式アクション)

主な決議項目(要旨)

  1. スパイ防止法制定の推進:共産主義国家の脅威から日本とアジア太平洋の平和を守るため。
  2. 安保強化と憲法改正:日米同盟を軸に安全保障体制を整備し、伝統と国家主権を守る自主憲法の制定を目指す。
  3. 伝統的家族と文化の保全:選択的夫婦別姓やジェンダー多様性を「文化共産主義」の浸食と見なし、家族制度の継承を強調。
  4. 発信力強化:都道府県単位で街頭演説、SNS、動画配信などを通じ国民意識の向上を図る。
  5. 広範な連携:有識者・実践会員・国民と共に共産主義・文化共産主義勢力に対抗。

8. 終了メッセージとビジョン

  • 「天を中心にした一大家族世界」のビジョンを再確認。宗教・民族・国境を超えた連帯を唱え、「利己心を超える」ことを最重要課題とする。
  • スパイ防止法/憲法改正の実現を旗印に、再出発と日本・アジア・世界での平和構築を呼びかける。
  • 最後に万歳三唱で大会を締めくくる。

補足(文脈的特徴)

  • 反共・愛国と宗教的言説の融合:共産主義批判を政治だけでなく宗教・価値観の次元にまで広げ、「天」「神」「人間の利己を超える」ことを思想的柱に据える。
  • 外部脅威と内的分断の同時扱い:中国・北朝鮮・ロシアといった外的圧力と、日本国内の政治分裂(与党弱体化、保守の分散)を結び付け、統一的な再建運動を訴える。
  • アメリカ(特にトランプ政権)への期待:価値観と安全保障の文脈で米国を唯一の頼みとする一方、日米同盟の相互性(地と地の交換)を強調。

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