目次
要約:「反町理×垂秀夫 前駐中国大使 ― 日中外交秘録」
1. 垂秀夫氏と著書『日中外交秘録』
- 垂秀夫(前駐中国大使、立命館大学教授)は外務省チャイナスクール出身。
- 約40年間、中国・台湾外交を担当し、最後の駐中国大使を務めた人物。
- 文藝春秋から『日中外交秘録』を出版し、「中国が最も恐れる男」と紹介された。
2. 中国共産党の正統性の根拠
- 中国共産党の唯一の正統性は「抗日戦争の勝利」にあると指摘。
- 実際には日本との直接戦闘は国民党が主に担い、共産党は「国共合作」の中で消耗戦を国民党に押し付けて勢力を拡大した。
- それにもかかわらず、中国共産党は「14年間抗日戦争を戦った」と歴史を作り上げた。
3. 歴史のねじ曲げと宣伝
- 1945年当時、日本と戦ったのは中華民国(蒋介石)であり、ポツダム会談でも中国代表は国民党だった。
- にもかかわらず、共産党は「自分たちが日本に勝った」と主張し、現在の政権の正統性にしている。
- 近年は映画(「731部隊」「南京大虐殺」など)を国家プロパガンダとして制作し、映画館を独占上映させる徹底ぶり。
4. 日本観の変化
- 天安門事件前後には「日本に学べ」としてトヨタや新日鉄から積極的に導入していた。
- しかし経済力をつけると、日本を軽視・侮蔑し、反日教育を強化。
- 今では子供にまで過激な反日映画を見せ、対日敵視を世代的に植え付けている。
5. 現状への警告
- 中国は「敵を作らないと維持できない国家」になっている。
- 反日を続けることで国内統治を正当化しているが、それは日本人への攻撃や社会的不安定化にもつながる。
- 垂秀夫氏の視点から、中国の「歴史の捏造」と「対日戦略」の危険性が改めて示された。
📌 結論
中国共産党の政権基盤は「抗日戦争で勝利した」という物語にある。だが実際には国民党が戦い、共産党は漁夫の利を得ただけである。現在もその虚構を宣伝映画や教育で強化し、反日を国家統治の柱にしていることが大きな問題とされた。