目次
1. 控訴審判決の概要
- 一審(地裁)では原告(家庭連合信者・藤さん)が勝訴、一部名誉毀損が認められた。
- しかし、今回の控訴審(高裁)では逆転敗訴。請求棄却となった。
- 原告本人は「最高裁でもう一度争う」と表明。
2. 原告(藤さん)の主張
- 自身は 12年5ヶ月間の拉致監禁被害者 であり、その事実は過去の民事裁判でも確定している。
- にもかかわらず、鈴木エイト氏が「引きこもり」と表現 → 監禁被害を否定する発言だと主張。
- 一審では「監禁事実を軽視した発言」として名誉毀損が認められた。
- しかし高裁では「引きこもり」との表現も一定の真実相当性があるとされ、棄却された。
- 藤さんは「監禁被害を矮小化する判決で到底受け入れられない」と強調。
3. 徳永弁護士のコメント
- 判決は「真実相当性」を理由に棄却したが、過去の東京高裁判決(監禁を認定)と矛盾している。
- 高裁判決は「拉致監禁と引きこもりは両立し得る」とする奇妙な論理を展開。
- 実際には「監禁」と「自発的引きこもり」は同居できないはず。
- 判決は「結論ありき」で家庭連合信者の訴えを退けたように見える。
- このままでは司法制度の信頼を失墜させるため、最高裁で争うべきと強調。
4. 社会的背景への懸念
- 現在、家庭連合は「解散命令請求裁判」でも逆風にさらされており、社会的偏見が強い。
- 「信者なら閉じ込めてもいいのでは」という歪んだ世論が助長されかねない。
- この控訴審判決も、そうした空気を追認する危険性がある。
5. 司法への期待と信頼
- 報告会では「日本で信頼できる最後の砦は裁判所」との声があがった。
- 行政や国会は世論に左右されやすく、宗教少数派にとって救済を得にくい。
- よって最高裁に真実を認めてもらうことが不可欠だと強調。
- 「最高裁は部によって裁判官の構成が異なるため、運の要素もあるが、最後まで諦めずに戦う」との決意が示された。
まとめ
この報告会では、
- 一審勝訴 → 控訴審で逆転敗訴 という展開への失望と憤り、
- 「拉致監禁」と「引きこもり」を同列に扱った高裁判決への強い疑義、
- 家庭連合を取り巻く社会的偏見の影響への懸念、
- そして「最高裁で真実を明らかにしたい」という決意
が語られました。