概要
行事名:IRF Summit 2025 – Tuesday Sponsored Dinner(主催:Washington Times Foundation/Universal Peace Federation〈UPF〉、IRFサミット共催者=サム・ブラウンバック/カトリーナ・ラントス・スウェット)
- 趣旨:世界の宗教迫害の是正と信教の自由の擁護。多宗教の代表が水を一つの器に注ぐ儀式で“協働”を象徴。
日本関連(家庭連合=旧統一教会)をめぐる主張
- 信者家族や2世の証言
- 日本での偏見や報道の偏り、学校や地域活動での排除経験を訴え。
- 「解散命令」が出れば家庭や信仰の継承が脅かされると懸念。
- 弁護士・関係者の見解
- 人権弁護士パトリシア・デュヴァル氏:かつて日本で強制的“脱会(デプログラミング)”が横行し、近年は民事訴訟の積み上げを通じて解散に至らせる“新しい形”の圧力があると主張。
- 2023年の寄付勧誘規制法は「自由意思侵害」といった曖昧概念で他宗教にも適用拡大の恐れがある、と批判。
- 日本政府は民事上の不法行為を根拠に解散を求めており、刑事犯罪はない(と彼らは主張)。手続の非公開性も問題視。
- 組織代表の発言
- 田中富広氏(家庭連合 日本会長):安倍元首相銃撃以降、**政府・メディアの“魔女狩り”**が続き、宗教の自由が危機にあると訴え。
- 政治家・有識者のコメント
- ニューt・ギングリッチ元米下院議長(ビデオ):日本政府の対応は憲法や国際基準から逸脱、米政府・国連の懸念にも言及(との主張)。
- ラントス・スウェット氏/ブラウンバック氏:民主国家でも後退が起きうる。日本のケースは国際宗教自由の観点から強く是正を働きかけるべきと発言。
世界の宗教自由(日本以外)
- イランのバハイー迫害、ナイジェリアのボコ・ハラムによる誘拐・暴力、各地域の難民や破壊事例を紹介。
- 結語:信教の自由はあらゆる自由の土台。民主国家が基準を下げれば、権威主義国へ悪影響を与える。
会の流れ・象徴的アクション
- 冒頭の合同祈祷・注水セレモニー。
- 来賓挨拶、家庭連合擁護のトーンが強いパネルディスカッション(弁護士・関係者)。
- 日本の宗教自由危機への声明文に会場で署名を呼びかけ、集合写真。
目次
3行まとめ
- イベントは世界の宗教自由擁護を掲げつつ、特に日本の家庭連合解散問題を“重大な人権侵害”として強調。
- 登壇者は、日本の民事判決の積み上げ→解散請求や寄付規制法を、宗教差別の制度化として批判。
- 民主国家ほど基準を守れというメッセージで、対日“強い働きかけ”や国際的連帯を呼びかけて締めくくり。
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IRF Summit 2025「Tuesday Sponsored Dinner」話者別サマリー
開会・ホスト
- 司会アナウンス/宗教指導者代表
- 多宗教による「水を一つの器へ注ぐ」儀式で、宗教の自由の連帯と協働を象徴。
- 共催者:サム・ブラウンバック(元米国宗教自由大使)、カトリーナ・ラントス・スウェット
- IRFの意義を強調。新政権の副大統領来場予定に触れ、宗教自由アジェンダの重みを示す。
主催側(Washington Times Foundation/UPF)
- トーマス・マクデヴィット(ワシントン・タイムズ財団)/マイケル・ジェンキンス(UPF)
- すべての信仰共同体の自由を守るため「団結」を呼びかけ。日本の事例にも継続関与を表明。
日本・家庭連合当事者の証言
- 日本在住の家庭連合信者(2世)複数
- 学校や地域でのスティグマ/排除体験、偏った報道への失望を証言。
- 教会解散が進めば家族・信仰継承への実害が生じると警鐘。
法律家・有識者
- パトリシア・デュヴァル(人権弁護士)
- 日本で過去に強制的デプログラミングが横行、現在は民事訴訟の積み上げで解散へ誘導する新段階と指摘。
- 2023年の寄付規制法は「自由意思侵害」など曖昧概念で他宗教にも波及の恐れ。国際人権基準(ICCPR 18条)に反すると批判。
- 中山達雄(弁護士)
- 家庭連合は刑事犯罪なし。安倍事件との法的関連は皆無と主張。左派による政治的攻撃と位置づけ。
- 近藤家庭連合・法務担当
- 行政の中立性欠如を批判。解散要件の**解釈変更(民事違法での解散)**は「法の支配」より「人の支配」だと主張。
- 政府提出の被害者陳述の内容改変疑惑にも言及。
組織代表
- 田中富広(家庭連合 日本会長)
- 安倍事件後の「魔女狩り」的状況を訴え。非公開の審理や民事違法を根拠にした解散請求を問題視。宗教自由の危機を国際社会に支援要請。
米国政治家・メディア側
- ニュート・ギングリッチ(元米下院議長・ビデオ)
- 日本政府の対応は憲法・国際基準からの逸脱と批判。米政府・国連関係者の懸念に言及し、対日強い働きかけを示唆。
- ダン・バートン(元米下院議員)
- 日本の家庭連合解散・エホバの証人への扱いを容認できないとし、会場の対日声明署名を呼びかけ。
モデレーター
- マルコ・レスピンティ(Bitter Winter)
- パネル進行。国際基準から見た日本のケースの異常性を強調。
世界情勢の文脈(日本以外)
- イランのバハイー迫害/ナイジェリアの宗教暴力等を紹介し、宗教自由は他の自由の土台と再確認。
クロージング
- ブラウンバック/ラントス・スウェット
- 民主国家における後退(日本・インド等)へ強いカウンターが必要と総括。
- 会場全体で**「日本の宗教自由危機」へのインパクト・ステートメント**に署名、集合写真。
ひと目で分かる要点(日本関連)
- 立場:**「解散は刑事犯罪なしでの異例措置」**というフレーミングで、国際基準に反すると主張。
- 手段批判:民事判決の積み上げ/寄付規制法/非公開手続=制度化された差別だと位置づけ。
- 要請:米政権・国連・国際世論による対日圧力と、宗教間連帯の拡大。