目次
1. 話のねらい
- 「中川先生が来るから、今日は短くじゃなくて家庭連合そのものを説明したい」という前置き。
- マスコミが言う「旧統一教会」像とは違う、本来の成り立ち・目的・世界性を知ってほしい、というトーン。
2. 正式名称と出発点
- 正式名称は世界平和統一家庭連合。
- もとは「世界基督教統一神霊協会」(いわゆる統一教会)。
- 総本部は韓国、創始者は文鮮明総裁。1934年・14歳で神との交わり・イエスとの霊的体験を得て使命を受けた、という自己史から始まる。
3. 文総裁が神と共有した「世界をむしばんでいる3つの課題」
- 無神論・共産主義の台頭
→ これを克服するのは譲れない、と説明。 - 宗教界(特にキリスト教)の腐敗・堕落
→ 宗教が本来の力を失っている。 - 青少年の退廃・フリーセックスの蔓延
→ 家庭・貞節・次世代教育の回復が急務。
なので家庭連合の活動はこの3つを解くために
- 反共・勝共的な働き
- 超宗教・超国家の平和運動
- 青年指導者の育成
に集約される、という説明でした。
4. 日本への伝道は「選挙(宣教)」で入ってきた
- 1958年、**崔奉春(チェ・ボンチン/西川勝)**が宣教師として日本に来たのが最初。
- よく「岸信介が日本に入れた」と言われるが、それは後から勝共運動などで政治家と交わるようになった結果を逆読みしただけで、出発は宣教だったと言い切っている。
- 1964年に日本で宗教法人認証。
- 1966年には早くも「拉致監禁による棄教問題」が始まっており、牧師→共産系→弁護士が乗って累計4,300人規模の拉致監禁があったと説明(ここは家庭連合サイドの数字)。
5. 文総裁の生涯を一言で言うと「平和」
- 文総裁は6回も投獄され「牢獄の宗教」と言われるほどだった、と紹介。
- しかし出てきた活動は「世界平和○○」「世界○○平和連合」など平和を名乗る組織が200以上。
- 日本の戦後平和運動は「反米・反兵器」タイプが多かったが、文総裁は「平和は左翼のものでも右翼のものでもなく、神のものだ」として“平和”の言葉を取り返そうとした——という整理。
6. UPFと安倍元首相のビデオメッセージの位置づけ
- UPF(天宙平和連合)は国連ECOSOCの総合協議資格を持つNPOで、国連への政策提言ができるレベルだと強調。
- 2022年のワールドサミットには150の元大統領・現職要人、5,000人規模が参加。
そこにトランプ氏の映像、安倍元首相の映像が出た。
→ ここが日本の銃撃報道で“家庭連合と政治がズブズブ”の起点にされたが、もともと世界規模の平和会議の一枠だったと位置づけている。
7. 「統一」の意味は“染める”ではなく“ハーモニー”
- 「統一」と聞いて「全部1色に染める」と誤解されるが、家庭連合のいう統一はオーケストラのように、指揮者(=神)がいて各パートが最大の個性を生かす調和だ、と説明。
- だから「宗教統一」も“みんな統一教会化する”のではなく、共通部分8割を見て手を取り合うという発想。
8. 神観の特徴「父母なる神」
- 家庭連合の中心にあるのは父なる神+母なる神=父母なる神という観念。
- 共通の父母がいれば、人間同士は兄弟姉妹になりうる、という家族モデルが根っこ。
- だから「家庭」を信仰の単位にするし、「真の家庭運動」「祝福結婚」「世界平和家庭運動」になる、という筋が通る。
9. 日本からの献金・送金について
- 「日本から韓国に吸い上げている」という報道に対して、
- 2006年まではアメリカの世界本部に送っていた
- 世界本部を韓国に移したので韓国に送るようになっただけ
- 名目は「世界宣教支援」
- つまり「世界本部を日本に持ってくれば批判されないでしょ?」という言い方をしていたのがポイント。
- “韓国に貢ぐ”というより世界宣教の司令塔がどこにあるかで送金先が変わるだけ、という説明ロジックでした。
10. 自己反省として言っていたこと
- もし反省があるとすれば
→ 世界ばかり見て、日本の親族・地域・身近なところへの福祉や説明を後回しにしたこと。
→ 若者が多かったので「世界平和」のほうへ心が行きがちだった、と。 - 最近は
- 他のために生きる幸せな家庭
- 地域と共にある教会
- 国と世界に貢献する家庭連合
という「三つのビジョン」を掲げ、幸福度調査や災害ボランティア(赤ジャケット)をやっている、と近年の姿を紹介。
まとめて一文で言うと…
家庭連合は「反共・超宗教・次世代育成」を中核に、父母なる神と家庭の価値で世界平和をめざす国際的宗教運動であり、政治とズブズブで始まったのでも、オウム型の危険宗教でもなく、むしろ世界宣教・平和ネットワークとして発展してきた、という“内側からの説明”だった。

