https://www.youtube.com/watch?v=AGXQxsqLn0U
■ 3行でわかる
① 小泉進次郎防衛相が10月2日、日本を「新型軍国主義」と批判する周辺国に「北朝鮮のミサイル発射は増え、日本は0。それでも言うなら直接言ってほしい」と問いを立て直し、沖縄では9月30日就任の新知事のもとで「新基地建設問題」か「普天間早期返還問題」かという行政上の問題の名前が変わろうとしているなど、ポストが変われば問題設定そのものが変わると解説します。
② 一方で、メディア・大学・教育・弁護士会・行政・宗教界など選挙の外側にも「何を問題とし、何を当たり前とするか」を決めるポジションがあり、社会の常識をつくる力の相当部分はそこにあるため、批判する観客から降りて制度をつくる側へ入るべきだと呼びかけます。
③ ヨハネの福音書4章の「サマリアの女」のように、各地には土地の痛みを背負う人がいて、その声を聞くと、4300人以上が被害を訴える拉致監禁問題が放置されてきたような「誰が問題を定義しているか」という共通の構造が見えてくると訴えます。
動画の概要
日本自由の会代表の中川氏による中川TVチャンネルの解説。小泉防衛相の答弁と沖縄県政の変化を手がかりに、本当の権力は選挙の勝敗ではなく「常識」を決めるポジションにあると指摘し、新約聖書の「サマリアの女」の話を交えて、地域の声から社会の構造を見抜き、制度をつくる側へ進む大切さを語ります。
主なポイント
1. 小泉防衛相の答弁 ― 問いの立て方を変えた
- 10月2日、日本の防衛力強化を「新型軍国主義」と批判する周辺国について記者に問われた小泉進次郎防衛相は、北朝鮮のミサイル発射の回数が昨年の2倍、発射数が3倍に増えている一方、日本の発射は0だと指摘。
- そのうえで「それでも日本を新型軍国主義と言うなら、中国・ロシア・北朝鮮は直接言ってほしい。日本は対話にオープンだ」と応じた。
- 重要なのは言葉の強さではなく、「周辺国からどう見えるか」という記者のフレームに対し、「周辺国自身は何をしているのか」と問いを立て直したこと。誰が問いを立て、何と比較するかで国民に見える景色は変わる。
2. 沖縄県政 ― 問題の「名前」が変わる
- 9月30日に就任した新知事は、前県政が辺野古移設反対の立場から発信してきたホームページを、自らの方針と異なるとして公開停止する方針を示した。
- 本当に重要なのはホームページではなく、県の担当部署の扱いだと中川氏は指摘。同じ普天間飛行場の問題でも、「新基地建設問題」と呼ぶか「普天間早期返還問題」と呼ぶかで行政が使う名前が変わり、名前が変われば組織・人員配置・予算・交渉の仕方まで変わる。
- ポストを取るとは人を替えることではなく、「何を問題と呼ぶか」を決める力を持つことだと強調。
3. 選挙の外側にある「見えない権力」
- メディア(何を報じ、何を報じないか)、大学(誰を教授にし、どの研究を評価するか)、教育(何を教えるか)、弁護士会(何を人権問題とするか)、宗教界(誰の声を代表とするか)にもポストと人事がある。
- 大学教授や新聞社の編集幹部、テレビ局の責任者は選挙で選ばれないが、社会が何を見て何を恐れ、何を当たり前とするかの形成に大きく関わっている。
- 誰がそのポストにいて、誰がどんな基準で選んだのか、異なる立場の人が入る道はあるのかを見るべきで、外から批判するだけでなく、研究・発信・教育・制度設計の側に入っていく必要がある。
4. 「サマリアの女」と土地の声
- 川崎で同和や公金の問題に取り組む日本自由党の宮部龍彦氏の現場の話に衝撃を受けたと紹介。全国の自治体にはそれぞれ固有の問題と、それに向き合う人がいる。
- 北イスラエル王国はアッシリアに滅ぼされ(紀元前722年頃)、混血政策で分断されたサマリアの人々は、純血を保った南ユダの人々から差別された。
- 5人の夫を持ったサマリアの女は、分断された土地全体の痛みを体現する存在であり、イエスと出会って癒された彼女がサマリア全体に福音を伝えた(ヨハネの福音書4章)。
- 横須賀出身の小泉防衛相が堂々としているのも、基地の街という土地の声を背負っているからではないかと述べた。
5. 共通の構造と拉致監禁問題
- 各地の声を聞くと、バラバラに見える問題の奥に「誰が問題を定義し、誰が制度を動かし、誰の声が常識になっているか」という共通の構造が見えてくる。日本自由の会の活動は、課題を増やすことではなく、その一つのテーマを浮かび上がらせることだという。
- 家庭連合信者への拉致監禁問題は、名簿にあるだけで4300人、実際には1万人に及ぶとも考えられる戦後最大の人権侵害なのに、誰かが「問題としない」フォーマットをつくっているためスルーされ続けていると指摘。
- 問題設定のフレームを変えること、すなわち権力関係を変えることが必要であり、痛みの声にピタリと焦点が合ったとき、その地は癒されると語った。
まとめ・結論
選挙の勝ち負けだけを見ていては社会は変わりません。本当の権力は、何を問題と呼び、何を当たり前とするかを決めるポジションにあります。各地で痛みを背負う人の声に耳を傾けて社会を貫く構造を見抜き、批判する観客から降りて制度をつくる側へ進もう ― という呼びかけです。
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