▶ https://www.youtube.com/watch?v=nfYZEDo_WRk
■ 3行でわかる
① 9月23日に韓国で公開された1974年の文世光事件(朴正熙大統領狙撃で陸英修夫人が死亡)を題材にした映画が、朴大統領が政権延命のため夫人殺害を指示したかのように描き、保守層から上映中止を求める声が上がっている。
② 李相哲氏と元朝鮮大学校教員のゲストは、文世光が北朝鮮工作員から50万円を受け取り大阪の交番で拳銃を盗んだことは韓日両国の捜査で確定し、2002年には金正日も朴槿恵氏に謝罪しているとして、北朝鮮の映画と同じ設定の「歴史歪曲」だと批判した。
③ 「ソウルの春」など左派の映画・ドラマによる歴史の作り替えは長年続く「文化戦争」であり、日本人も韓国映画やドラマを史実と思い込まないよう注意すべきだと警鐘を鳴らす一方、20〜30代がこの映画に最も反発している点に希望を見出している。
動画の概要
龍谷大学教授・李相哲氏のチャンネル「李相哲TV」で、元朝鮮大学校教員のゲストとともに、文世光事件を題材とした韓国映画をめぐる騒動を取り上げた回です。事件の史実と1970年代の時代背景を振り返りながら、韓国の左派が映画やドラマを通じて歴史を作り替えてきた「文化戦争」の実態と、日本の視聴者が注意すべき点を語っています。
主なポイント
1. 映画が描く「ありえない設定」
- 1974年8月15日、在日韓国人の文世光が光復節の式典会場で朴正熙大統領を狙撃し、流れ弾で陸英修夫人が死亡した事件が題材。
- 映画は文世光を犯人とするのではなく、朴大統領がKCIAなどに指示して政権延命のために自ら妻を殺させたかのような印象を与える設定になっている。
- 当時朴大統領は政権を完全に掌握しており、妻を殺して政権延命に使う理由はないと両氏は「とんでもないでたらめ」と断じる。
- 北朝鮮も同様の「自作自演説」で映画『民族と運命』を作っており、脱北者は暗殺場面の設定がそっくりだと証言している。映画会社には中国資本が入っているという。
2. 文世光事件の史実
- 文世光は朝鮮総連の関係者に感化され、北朝鮮工作員から当時の50万円を受け取り、日本の関与を匂わせるため大阪の交番から拳銃を盗んで韓国に持ち込んだ。
- 友人の夫の名義で旅券を取得し日本人として入国しており、日本でも大規模な捜査が行われ、1975年の警察白書で捜査内容が公表された。
- 韓国は朝鮮総連の関与を明言したが、日本は単独犯とした。当時の田中角栄内閣は朝鮮総連を外交機関並みに扱い、捜査に踏み込まなかったという違いがあるだけで、他はほぼ一致している。
- 文世光は「共産主義者にだまされた」と反省を述べて処刑され、朴槿恵氏が訪朝した際には金正日が事件について謝罪している。
3. 1970年代の時代背景
- 1972年の南北共同声明やニクソン訪中で東アジア情勢が流動化し、1974年は金正日が後継者に内定した年だった。
- 当時の朝鮮大学校では「70年代に統一を成し遂げる」が絶対的スローガンで、朝鮮総連も最も過激な時代にあった。
- 読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・NHKなどが相次いで金日成にインタビューし、日本では「北は模範的な社会主義国、南は独裁政権」という金日成ブームが起きていた。
- 朴大統領はセマウル運動で農村を豊かにし、歴代大統領の人気調査で今も不動の1位。最近は尹錫悦前大統領が4位に浮上しているという。
4. 人間の情を踏みにじる映画
- 朴槿恵氏の評伝を書いた李相哲氏は、朴大統領の秘書官から大量の資料を見ており、朴大統領が妻を殺させるような人物ではないと語る。
- 事件当時フランスに留学中だった朴槿恵氏に、朴大統領は事件の2日後、「母の代わりに私が死ねばよかった」「家に戻ったあなたを一人で迎えることを考えると目の前が真っ暗になる」と手紙を書いていた。
- 遺族が健在の中、こうした人間の基本的な感情を踏みにじって政治的に歪曲することは、単なる歴史歪曲を超えた人権侵害だと批判する。
5. 左派による「文化戦争」
- 「ソウルの春」は、朴大統領を暗殺した勢力の反乱を鎮圧しようとした全斗煥氏を反乱勢力に描くなど、史実を逆さまにしている。
- 左派系の監督・俳優はつながっており、少しずつ歪曲した歴史観を浸透させ、ついに「最後の目標」である朴正熙大統領の否定に踏み込んだ。李在明政権下なら上からの圧力はないとの計算もあったとみる。
- 朴槿恵政権時代のいわゆる「ブラックリスト」問題は、文化事業への補助金の行き先を調べたものだったが、担当大臣は2年服役した。日本ではその経緯が正確に伝わっていない。
- 米ハリウッドの左派とのつながりも指摘し、アカデミー賞の「パラサイト」や、5・18を題材にしたハン・ガン氏のノーベル文学賞にも疑問を呈した。
- 1980年代の時代劇は朝鮮王朝実録に基づいていたが、最近はファンタジーのような作品が多く、それを見た若者が歴史だと思い込んでいる。
まとめ・結論
両氏は、日本では韓国の教科書ばかりが問題視されるが、実際に歴史や日本のイメージを歪めているのは小説・映画・ドラマであり、「ソウルの春」を見て疑問を持った日本人はほとんどいないと危機感を示しました。一方で、40〜50代に比べ20〜30代がこの映画に最も反発しており、李在明政権への支持も若者ほど低いことから、韓国社会が少しずつ正気を取り戻しつつあることに希望を見出しています。韓国映画やドラマは娯楽として楽しみつつも、史実と混同しないよう注意が必要だと呼びかけています。
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