第28回 現代のホロコースト~知られざる統一教会信者に対する宗教迫害「問題解決のための取り組み(17)」ナビゲーター:魚谷俊輔【U-ONE TV】


目次

「現代のホロコースト」第28回(ナビゲーター:魚谷俊輔)要約

【テーマ】

統一教会信者に対する拉致・監禁・強制棄教の実態と、それに対する国際的な人権団体の取り組み


🔹 1. 問題の構造

  • 拉致・監禁・強制棄教は違法であり犯罪。だが、日本では長年、警察も司法も実態把握・取り締まりをしてこなかった。
  • 欧米では「強制棄教」は過去の話だが、日本では21世紀になってもなお続いている。
  • 日本政府が黙認していることに、国際社会は強い驚きと疑問を抱いている。

🔹 2. 国際社会への訴え

  • アメリカ国務省、連邦議会、国連人権理事会などで訴えを行ってきた。
  • 国境なき人権(Human Rights Without Frontiers)が中心的な調査・報告を実施。

🔹 3. 報告書の発表と内容

  • タイトル:「日本における信者の拉致と拘束」
    • 2011年12月:英語版が発表
    • 2012年2月:日本語訳が公式サイトに掲載
  • 内容構成:全60ページ、A4判。今回は「はじめに」と「第1章(日本の宗教事情の外観)」を解説。

🔹 4. 「はじめに」(アーロン・ローズ博士)要点

  • 日本の警察・司法が加害者(拉致・監禁実行者)を起訴も捜査もしない実態を問題視。
  • 被害者に法の下の平等な保護がない。これは憲法および国際人権規範に対する重大な違反
  • 問題が放置された理由:
    • 日本が国際的に「人権先進国」と見なされ、監視対象になってこなかった。
    • 家族による拉致という特殊な構造 → 警察も介入しづらい。
    • 日本独特の「家」文化と国際人権の価値観がぶつかっている。

🔹 5. 「第1章 日本の宗教事情の外観」(イアン・リーダー教授)

  • 日本では宗教は家や地域に根ざした文化的・慣習的なもの(神道=地域宗教、仏教=家の宗教)。
  • 仏教の法事、先祖崇拝は「家」に属するもの。個人の自由な宗教選択の観念は伝統的に弱い。
  • 新しい宗教(新宗教)は伝統と対立しがちで、社会から排除されやすい。
    • 特に**オウム真理教事件(1995年)**以降、「組織宗教=危険」という認識が強まった。
    • 結果として、統一教会などに対する強制的な棄教行為も「社会の正義」として黙認される風潮が広まった。

🔹 6. 今回の結論

  • 拉致・監禁問題は単なる特定宗教団体の問題ではなく、日本社会全体の宗教に対する文化的・制度的背景が根本要因
  • 解決には、日本国内の啓発と同時に、国際社会の圧力と支援が必要である。
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