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目次
■ 3行でわかる
① 家庭連合の元法務局長・近藤徳茂氏が、1987年11月、27歳の時に荻窪栄光教会の牧師館1階に約40日間監禁され、森山諭牧師と宮村峻氏から脱会説得を受けた自身の体験を初めて詳しく語った。
② 監禁の翌朝に「神様との一問一答」という特別な体験をし、反論や脱出ではなく相手のために祈り、わが子に接するように説得を受け止めたことで、「イエス様の愛が分かった」と宣言して解放に至ったという。
③ 宮村氏が加わった1984年以降に説得の手法が洗練され、同時に複数か所で監禁が行われていたと指摘し、信仰上は敵を愛しても法的責任は別であり、拉致監禁とは徹底して戦うべきだと訴えた。
動画の概要
日本自由の会の勉強会として、田村氏と中川牧師が、家庭連合で法務局長・総務局長を務め、今年3月まで法務副局長だった近藤徳茂氏に話を聞いた対談です。これまでほとんど表に出ていなかった、近藤氏自身の拉致監禁の被害体験、監禁中の「神様との対話」、そして拉致監禁問題の構造について語られています。
主なポイント
1. 監禁に至った経緯
- 近藤氏は1984年8月15日に入教。1987年当時は27歳で、父親の経営する店で働きながら実家から通っていた
- 1987年11月のある夜、帰宅すると田舎にいるはずの祖父母や親戚が集まっており、「教会に詳しい人の話を聞いてほしい」と迫られた
- 抵抗を続けていたところ叔父に突然殴られ、眼鏡のレンズが外れて逃げることができなくなった
- 監禁されることを前提に、「1日1回の散歩」「3度の食事」「十分な睡眠」の3つの条件を紙に書いて取り付けてから向かった
2. 教会の敷地内での監禁
- 夜10時ごろ荻窪栄光教会に到着すると、逃走に備えて体格のいい信者が待ち構えていた
- 監禁場所は礼拝堂の裏にある牧師館の1階で、2階には森山諭牧師が住んでいた。教会の敷地内で堂々と監禁が行われていた
- 最初の夜から宮村峻氏が説得に当たった。宮村氏はクリスチャンではなく、妻がこの教会に通っていた縁で関わっていたという
- 監禁は11月中旬から12月28日ごろまでのちょうど40日間。散歩の条件は守られ、精神を保つうえで大きな支えになった
3. 宮村峻氏の加入で「洗練」された拉致監禁
- 森山牧師自身も著書で、信者を閉じ込めて脱会説得をしていたことを認めている。当初の説得期間は3〜4日程度だったという
- 1984年に宮村氏が加わってから、本当に脱会したかを何重もの基準で見極める手法になり、本心から脱会するまで解放されない仕組みになった
- 荻窪栄光教会の評判が反対派の父母の間で広まり、全国から相談が殺到。5〜6か所のマンションやアパートを借りて同時に監禁していた
- 同じ時期、後藤徹氏も1回目の監禁を受けており、牧師館で近藤氏と同じこたつで宮村氏の話を聞いたことがあった。後藤氏は1987年11月下旬に脱出し、有名な12年5か月の監禁はその後の2回目だという
4. 監禁中の「神様との一問一答」
- 監禁の翌朝5時ごろ、「このままでは気が狂うのでは」という強い不安に襲われたが、「一番大変な時に神様は一番近くにいる」という言葉を思い出し、心の中で神に問いかけた
- すると胸の中で花火のような大音響がし、神と一問一答ができる状態になったという
- 神の指導に従い、反論や脱出ではなく、批判してくる相手が救われるよう祈り続けた。「汝の敵を愛せよ」と同じ条件を積み上げていったと語った
- 相手の主張がでたらめでも、自分の子どもが一生懸命調べてきたと思って、まずほめて受け止めるようにしたところ、相手の態度が次第に和らいだ
5. 解放のきっかけ:「イエス様の愛が分かりました」
- 森山牧師の専門である預言学(ダニエル書の解釈で、最後の敵を共産主義とする内容)に話題を向け、著書を7冊ほど贈られるなど関係を築いた
- 最後まで厳しく当たる元信者の男性がいたが、神との対話から、キリスト教の人々の「お前たちはイエス様を愛していない」という恨みに気づいた
- 水曜夜の聖書研究会で「今日初めてイエス様の愛が分かりました」と宣言すると場の雰囲気が一変し、その男性も含めて皆から祝福され、解放につながった
6. 信仰上の受け止めと法的責任は別
- 中川牧師は、神体験をした被害者が「自分は勝利者で被害者ではない」と語ると、被害の証言として扱いにくくなる問題を指摘した。壁に50か所も穴を開けるほどのストレスを受けた人でもそう語ることがあるという
- 近藤氏は、信仰上は試練に感謝し敵を愛するのが信仰者だが、だからといって霊的な命を奪おうとした人の罪を問わなくてよいわけではなく、法的責任は別だと強調した
- 今も罪を犯し続けている人をそのままにはできないとして、拉致監禁問題とは徹底して戦うべきだと述べた
- 出席者たちは、自分だけが正しいとして相手を排除する論理は、キャンセルカルチャーやイデオロギーへの信仰と同じだと批判した。そのうえで、本当の信仰は神との対話の中で気づかされることにあると語り合った
まとめ・結論
近藤氏の証言は、教会の敷地内で組織的に拉致監禁が行われていた実態と、宮村峻氏の加入によって説得手法が洗練されていった経緯を、当事者の立場から明らかにするものです。極限状態での信仰体験は個人の霊的な成長につながりましたが、それとは別に、加害者の法的責任は問われなければならないという点が強く示されました。
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